コラム
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と歯科との関連について
こんにちは。
今回は、私が大学病院に勤務していた頃に診察していた掌蹠膿疱症と歯科疾患との関連についてお話ししたいと思います。
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に無菌性の膿疱を形成する皮膚の疾患です。
原因は、不明な点も多いですが、扁桃腺炎、歯周病、根尖病巣(歯根の病気)、虫歯や金属アレルギーなどが関与する場合があります。
皮膚科の治療としては、ステロイド外用、ビオチンの内服などがあります。
これらの治療で変化がないときに耳鼻咽喉科で扁桃腺を摘出したり、歯科での治療により症状が軽快または治癒する場合があります。
歯科領域の原因で最も多いのは歯周病や根尖病巣(歯根の病気)などの慢性の炎症性疾患です。
歯科金属のアレルギーは、原因となる場合はありますが、頻度としては稀です。
つまり、日頃から歯科医院を受診し歯周病や齲蝕のチェックを受けることが非常に重要となります。
以下に私が、以前執筆した掌蹠膿疱症の論文へのリンクを添付します。
参考にしてください。
https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/2859/1/112_501.pdf
本疾患でお困りの方は、一度ご相談ください。
院長 浮地賢一郎